轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しんらんしょうにんについて

親鸞聖人について

吉川 英治

「毎日新聞」1962(昭和37)年10月1日号から9回に分けて連載

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,038 字 · 29 页

青空文庫

邪恋、ゆがんだセックスの極致といったらよいでしょうか。

あなた方にも、きっと体験があるでしょう。よそさまの子を、かわいい子供を抱いて『おお、かわいい、かわいい』とほおずりして『おおこのほっぺた、食べてしまいたい』というようなことをいう。また女は男性に対して『もうあんたみたない人は、食い殺してやりたい』というふうにいう。

セックスというものの極致は、そうなんです。動物本能なんですね。やはり愛する者を、取って食べてしまいたいというほどなものに変形する。こわいんです。ですから、親鸞さんの時代と時代はずっと違いますけれど、邪教立川流なんていうセックスを怪しく使った宗教がですね、一時、日本全土を東国の立川から、火のごとく焼いた歴史さえあります。こういうこわいもんです。

おそらく親鸞は、行者宿報設女犯のその良面をみると同時に、そのこわさをも深く、これが人間の社会にどんな作用をしているものかをも、きっとみられたろうと思います。その吉水へ通う、岡崎から吉水へ通う、毎日毎日、見ておられたろうと思うんです。

やがて聖人が選ばれた恵信尼は、まさにですね、聖人に夢告を授けた観世音菩薩の化身が、かりに聖人にとついだというようなお人だったようです。