轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごろのろんり
語呂の論理
中谷 宇吉郎
「中央公論」1938(昭和13)年12月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 6,587 字 · 14 页
ゆゑに西北の郡村は雪浅く、東南の諸邑は雪深し。……
この文章の中に用いられている陰陽の考え方は勿論支那のものであろうが、それよりももっと興味のあるのは、この片鱗の中に現われている論理であろう。先ず初めにこの中に用いられている「ゆゑに」を色々に考えて見たのであるが、私にはどうも分らなかった。もっとも「ゆゑに」ばかりではなく、肝心な定理か仮説になるものというのがこの場合は、「天は西北にたらず」「地は東南に足らず」というのらしいのであるが、それが後の越後の地勢とどう連絡しているのか、またこういう仮説がどうして必要なのかがなかなか了解出来なかった。勿論論理自身を今問題にしているのではなくて、こういう風に説きすすめて行く方が物事が分りやすかったらしい牧之翁の頭の作用が、現代の私たちには呑み込めないのである。結局、これは「語呂の論理」とでもいうべきものであろうという結論に達して、さっさと次へ読み進むことにした。
ところが、仙台で小宮さんの御宅を訪ねた時に、丁度水曜の面会日に当ったことがある。その席上で何気なくこの語呂の論理の話をしたら、同席の長谷川君が大変面白がって、「そういえば、『北越雪譜』