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「ふんしょじだい」のしゅつげん
論理とその実践――組織論から図書館像へ――
中井 正一
中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页
読むための「機械のような図書館」が二十世紀の理想の図書館である。本は空気圧搾器のチューブで送られ、注文されてから二分乃至七分で、読者の手許に飛び出して来るというのが、アメリカの議会図書館の規格である。そこはもはや「読む工場」ですらあるのである。日本の図書館はまずこの考え方にまで、啓蒙され到達しなければならない。
しかしアメリカはこの「百貨店のような、工場のような図書館」に満足し止まってはいないのである。二十世紀の半ばとなって、ここに第三の段階の新しい図書館の考え方が生まれて来たのである。それは、この「百貨店のような図書館」は只孤立しているのではなく、それは国家を単位とするところの、一大情報網として、その組織を完成すべきであるという考え方が新しく生まれたのである。その情報の中心に、国立の情報中心インフォメーション・センターとしての大図書館があるべきだという考え方がそこに更に生まれたのである。アーチボルド・マックリーシュがアメリカの議会図書館二代目の館長として館を改革し、それを整備するにあたっては、この一大新使命が、その根柢に横たわっていたというべきであろう。