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「ふんしょじだい」のしゅつげん

論理とその実践――組織論から図書館像へ――

中井 正一

中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页

青空文庫

この冬から出発している印刷カードの全国頒布は、これも日本としては画期的な試みであって、納本制度の確立とともに、全国の図書館のカードの単一組織化がここにその緒を見ようとしているのである。殊に支部図書館の二十七図書館が、その威容をととのえて、刻々新しく内容を改善しつつあるのは、未だアメリカでも試みていないところの行政、立法のセクションを越えての組織化であって、この実験の成功のあかつきは、世界的成功というべきであろう。

かく考えてみると、ここに我館の未来は、図書館の歴史に照らして見て、まことに、重大なる課題を担っているというべきであろう。

我館のこの三年の動きは、それはまことに遅々たる寂けさにある。しかし、この寂かな動きの底を流れるものは、世界をあの急流の中に巻き込んでいるところの大いなる流れ、個人より集団へと移りつつある世界の流れの潮騒のしるしが、ここに今、寂かに訪れているのである。

この寂けさを、われわれは決して単なる寂けさとするべきでもなく、また断じてしてもいないのである。