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「ふんしょじだい」のしゅつげん

論理とその実践――組織論から図書館像へ――

中井 正一

中井正一『論理とその実践――組織論から図書館像へ――』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「焚書時代」の出現、生まれ変った赤坂離宮、国立国会図書館について、知識と政治との遊離、地方文化運動報告、図書館法楽屋話、図書館法の成立、野に山にかかる虹の橋、民族の血管、「良書普及運動」に寄せて、機構への挑戦、巨像を彫るもの、国立国会図書館、集団文化と読書、実践について、組織としての図書館へ、地方の青年についての報告、聴衆0の講演会、図書館法ついに通過せり、図書館法と出版界、歴史の流れの中の図書館。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 57,021 字 · 120 页

青空文庫

ているように遊離する場合が起るのである。

軍閥政治の時は、官僚は、その地位に止まることによって政治から遊離したといって間違いはないであろう。意志と異なるその政治を黙々と行政として行なうことは、自ら、政治の本質、民主的政治行動を放棄したともいえよう。これを妥協的遊離と私は名づけておきたいのである。知識が政治から遊離する場合の、最も深刻であり、惨憺たる情況はこの部門であると私は考えるのである。かかる場合、その幾十パーセントかは、その職にありながらプラトン型に何かほかに凝るものを見つけるか、ディオゲネス型にカストリを飲むかしながら、やはり、その知識の奉仕をアリストテレス型に能吏として行なうという事となるのである。更に一層凄惨となってくるのは、かかる遊離すなわち悪いこととは知りながら毒を喰わば皿までと収賄し、巨大化し、その権力者をその知識をもって簒奪せんとすることが起るのである。宦官的官僚こそは、知識と政治の妥協的遊離の涯と考えてよいと思うのである。何れの歴史にも、かかる記録に充ちみちている。この遊離のアンチテーゼとしてあらわれる類型がここに最後に残ってくるのである。