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まめせんすいていのゆくえ
豆潜水艇の行方
海野 十三
「家の光」家の光協会、1941(昭和16)年8月~1942(昭和17)年1月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,245 字 · 41 页
青木学士は、急にいのちがおしくなりました。
いのちがおしいといっても、青木学士が急に卑怯な人間になったのではありません。
そのわけは、だれもしらないこれだけのアメリカの秘密を知ったものですから、なんとかして、これを、祖国日本にしらせたいものと思ったのです。これなら、皆さんもきっと、満足に思われるでしょう。そうなのです。まったく、そのとおりなのでありました。
大手柄
さて、皆さん。
これから青木学士が、水上少年と力をあわせて、どんな風にして、アメリカ製のこの動く島から逃げだすことができたかとお思いですか。
もちろん、二人は、アメリカ人たちの手からのがれて、出ていってしまいましたとも。そのかわり、二人はいのちをなげだし、日本人の名をはずかしめないことをちかって、じつに大胆不敵な方法でもって、この動く島から逃げだしたのです。
そのいさましい冒険物語を、くわしくかくと、とても、皆さんがおよろこびになると思いますが、ざんねんながら、私はそれをいま、くわしくお話ししているひまがありません。
だから、そのあらすじを、かいつまんでお話をいたしておきましょう。