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あかつちへくるこどもたち
赤土へくる子供たち
小川 未明
「せうがく三年生」1939(昭和14)年6~12月
N3 · 进阶 · 新字新假名 · 16,075 字 · 33 页
しかたがなく兄さんひとりプールへ入って泳いだのさ。そうすると、小さな弟と妹が、おせんべいをたべながら、兄さんの泳いでいく方へついて、プールの岸をぐるぐるまわっているのさ。ぼく、これを見て、おかしくてしようがなかった。だって、おせんべいをたべながらついて走るんだぜ。」
「は、は、は。」と、おじさんが、笑いました。おじさんが、おかしそうに笑ったので、みんなが、いっしょに笑いました。
「なるほどな。」と、おじさんがいいました。
「さあ、こんど、おじさんの番だ。」
「おれは、こないだ、北の方へ旅行をしてきたが、いなかの子は、みんな非常時なのでよくはたらいているぞ。学校からかえると、山へいって、たき木をせおってくるものや、畠へ出てくわつみの手だすけをするものや、また、くわの葉のはいったざるをかかえたり、せおったりして、家へはこんだりする。そうかと思うと子守をしながら本を読んでいるものもいる。町の子供たちのように、あそんでばかりいないよ。」
「ひどいな、おじさん、ぼくたちだって親のおてつだいをしているものが、いるんだぜ。」
「そうか、それは、感心なこった。」
「まだ、おもしろい話はないの。