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じてん
辞典
戸坂 潤
「経済学大辞典 第四巻」岩波書店、1931(昭和6)年10月、「経済学大辞典 第五巻」岩波書店、1932(昭和7)年1月、「経済学大辞典 追補」岩波書店、1936(昭和11)年10月、「教育学辞典 第一巻」岩波書店、1936(昭和11)年5月、「教育学辞典 第二巻」岩波書店、1937(昭和12)年2月、「現代哲学辞典」日本評論社、1936(昭和11)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,131 字 · 186 页
そこで自然科学は一般に、技術学との連関を通じて、社会科学と本質的な連絡を有つことが明らかとなるのである。之は実は自然科学が要するに社会に於ける一個の観念的上層物=イデオロギーだということの一つの結果であり、その科学論的な断面に他ならないのだが、併し事実、技術学乃至技術理論は、一面に於て自然科学的な科学であると同時に、他面社会科学的な科学なのである。生産技術とは元来、自然と社会との切り合った領域だったからである。
以上は自然科学自身の部門間の連関と、自然科学と他の諸科学との連関であったが、次に自然科学が一つの社会的な存在だという点にまで問題を拡げて行こう。まず始めに生産技術と自然科学との関係である。――自然科学が技術学と最も密接な連関にあることはすでに述べたが、その際触れたように、自然科学の発達は窮局に於て社会に於ける生産技術そのものの水準・与件に負うているのであった。処で、この生産技術なるものが何かに就いては、多くの異論があるのである。観念論的な哲学者や文明批評家達は、概して人間の理性が一定の実際生活上の必要を目標として目的論的に切断されたり形象づけられたりしたものを、漫然と技術と呼んでいる。