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のわき
野分
一个直言不讳的文学老师,在乡村中学碰了一鼻子灰。理想撞上现实的台风,他还能像野分一样坚持自我吗?
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 93,508 字 · 189 页
時に君せっかく逢ったものだから、もう一遍あるこうじゃないか」
「あるくのは、真平だ。これからすぐ電車へ乗って帰えらないと午食を食い損なう」
「その午食を奢ろうじゃないか」
「うん、また今度にしよう」
「なぜ? いやかい」
「厭じゃない――厭じゃないが、始終御馳走にばかりなるから」
「ハハハ遠慮か。まあ来たまえ」と青年は否応なしに高柳君を公園の真中の西洋料理屋へ引っ張り込んで、眺望のいい二階へ陣を取る。
注文の来る間、高柳君は蒼い顔へ両手で突っかい棒をして、さもつかれたと云う風に往来を見ている。青年は独りで「ふんだいぶ広いな」「なかなか繁昌すると見える」「なんだ、妙な所へ姿見の広告などを出して」などと半分口のうちで云うかと思ったら、やがて洋袴の隠袋へ手を入れて「や、しまった。煙草を買ってくるのを忘れた」と大きな声を出した。
「煙草なら、ここにあるよ」と高柳君は「敷島」の袋を白い卓布の上へ抛り出す。
ところへ下女が御誂を持ってくる。煙草に火を点ける間はなかった。
「これは樽麦酒だね。おい君樽麦酒の祝杯を一つ挙げようじゃないか」と青年は琥珀色の底から湧き上がる泡をぐいと飲む。