轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ながさきのかね

長崎の鐘

永井 隆

「長崎の鐘」日比谷出版、1949(昭和24)年1月30日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 65,109 字 · 131 页

青空文庫

びゅうんと奇妙に甲高い爆音を聞いた。看護婦生徒の椿山が「あれ、なんでしょう?」という。「ありゃB29の爆音たい」せっせとペンチを動かしながら技手の史郎がいう。「爆弾落としたぜ」このあいだの爆撃で腿をやられた経験のある長老技手がいう。「かくれようか」「うん」「婦長さん、退避、退避」三人は大きな卓の下へもぐりこんだ。ぴかっ、どん! と来た。「また落ちたばい」史郎の声もがちゃがちゃ室中を暴れ回る爆風にもみ消されてしまう。みんなじっと鎮まるのを待った。椿山が呼吸をしない。「おい、やられたかい?」「いや、あなたは?」「どこも痛くねえ」「おーい、婦長さあん!」大声で呼んでみる。「はーい」とすぐ隣の部屋からいつものとおり愛嬌のいい返事が返ってきた。「ちょっと待ってくださいよ。何やかや私の上に乗っかってるんですもの」

そのうちに汽車がトンネルにはいる時のように、あたりはごうごううなっていながら、真っ暗になってしまった。向かい合っている椿山の白い顔がたちまちなくなった。

「これは一体なんだい?」長老の声。

「新型爆弾だぞ、例の広島の」史郎の声。

「いや、太陽が爆発したんじゃないかな」