轻松读懂日语经典作品
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もん
門
宗助在秋日午后躺着发呆,和妻子有一搭没一搭聊天,平淡的日子下好像藏着说不出口的秘密。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 139,830 字 · 278 页
台所から清が持って来た含嗽茶碗を受け取って、戸袋の前へ立って、紙が一面に濡れるほど霧を吹いた。二枚目を張ったときは、先に霧を吹いた分がほぼ乾いて皺がおおかた平らになっていた。三枚目を張ったとき、小六は腰が痛くなったと云い出した。実を云うと御米の方は今朝から頭が痛かったのである。
「もう一枚張って、茶の間だけ済ましてから休みましょう」と云った。
茶の間を済ましているうちに午になったので、二人は食事を始めた。小六が引き移ってからこの四五日、御米は宗助のいない午飯を、いつも小六と差向で食べる事になった。宗助といっしょになって以来、御米の毎日膳を共にしたものは、夫よりほかになかった。夫の留守の時は、ただ独り箸を執るのが多年の習慣であった。だから突然この小舅と自分の間に御櫃を置いて、互に顔を見合せながら、口を動かすのが、御米に取っては一種異な経験であった。それも下女が台所で働らいているときは、まだしもだが、清の影も音もしないとなると、なおのこと変に窮屈な感じが起った。無論小六よりも御米の方が年上であるし、また従来の関係から云っても、両性を絡みつける艶っぽい空気は、箝束的な初期においてすら、二人の間に起り得べきはずのものではなかった。