轻松读懂日语经典作品
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ゆき
雪
楠田 匡介
「探偵新聞」1948(昭和23)年5月5日号、5月15日号、5月25日号、6月5日号、6月15日号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 24,792 字 · 50 页
一点をボールトで扉に固着し、上から框のL字形の留め金に落ちる様になっていた。それは軽く動き、留め金に落ちるとカーンと冴えた美しい音がした。
「早川って、評判は恐ろしく悪い男ですが、これで見ると相当、趣味の豊かな男だったんですね」
警部は、検事や署長の説明を聞きながら、詳細に部屋の中を調べて、こういった。
窓のすき間は、防寒のため目張りされストーブの四寸煙突は、外部に出るまで途中二回曲っていた。
「これじゃ、鼠でさえ通れませんね。ストーブだってこの通り、たき口にかけ金が、かかっていたのだからね」と久保田検事も苦笑しながらいった。
田名網警部は一つの椅子に、じっと沈みながら自分の考えをまとめにかかった。
この蟻もはいでるすきのない室内に、死体のあった場合。
(1)自殺又は過失死が考えられる。だが自分の後頭部をなぐりつけることは出来ない。過失死とするとあの重量の兇器では相当高さを必要とする。それは天井が余り低すぎる。
(2)犯人が部屋に入らないで惨劇を行ったとしたら。あのデレッキでは、他から飛道具のように使用することは出来ない。機械装置である一定の時間が来たら電気をバネで、または外から操作してそれを激動させる場合があるが、それには余りに空間がなさすぎるのでは。