轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

まにわねんりゅうのこと

馬庭念流のこと

坂口 安吾

「上毛警友 第八巻第四号」国家地方警察群馬県本部警務部、1953(昭和28)年4月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,569 字 · 6 页

青空文庫

紙の代りにハリガネのような強いものにぶらさげると、その抵抗が竹に加わるので、竹ははね返るばかりで、どんな名人がやっても折れません。ちょッとした物理の応用で、紙にぶらさげてるから折れるのです」

拳骨で石を割る方をきいたら、

「あれは割れる石を見つけだすのが技術なんです。割れる石を見わける術を知りさえすれば、割るのに技術はいりません」

こういうわけで、拳骨でも石は簡単にわれるのだから、江戸中期に木刀で石を割ったという念流の話も自慢にはならないのである。

竹割りも縁日商人が客寄せにやってることで、武道の奥儀と関係のないものだ。思うに、江戸中期に唐手まがいの子供ダマシの寄席芸をとりいれて座興に加えたのであろうが、こういうものと念流本来の剣法とを混同するのは大マチガイである。

矢留めも泰平の遊びである。あの矢は尖端のタマにつかえて強くひきしぼれないから、矢の速力はちょうど高校野球の投手のタマの早さぐらいだ。金田や別所のタマはあれよりもケタちがいに早い。それをポコポコぶッとばす野球の選手がいるのだから、あんな矢留めは元々子供ダマシのたぐい、座興ではとにかくとして、剣の奥儀として演技するのは大マチガイだ。