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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
服部之総『黒船前後・志士と経済他十六篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:黒船前後、志士と経済、空罎、加波山、咸臨丸その他、汽船が太平洋を横断するまで、黒田清隆の方針、黒船来航、新撰組、せいばい、尊攘戦略史、撥陵遠征隊、福沢諭吉、武鑑譜、望郷、蓮月焼、Moods cashey。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 页
の契機をつくって祖国に利せんとする念慮にほかならなかった旨を主張した。そして遠征事実に関して比較的この裁判事件を詳細に扱っているグリフィスの『仙逸国民』が記している点は、
使用した船は外輪蒸汽船「チャイナ号」六八〇トン。ほかに六〇トンの小蒸汽船「グレタ号」を準備して、黄海を渡るときはチャイナ号に曳航させた。
国旗は北ドイツ連邦旗を掲げた。
乗組遠征隊員は、欧米人八名、マニラ人二十名、シナ人百名。マレイ人およびシナ人は、苦力、船員などを上海で集めたもので、一行の「護衛兵」たるべきものだった。
「艦隊」は一八六八年四月三十日、上海を発して、まず長崎に向った。二日間の長崎寄港中に、石炭、水および「小銃十箱」を積込んだ。むろん「護衛兵」のための武器である。
プリンス・ジェロム湾(牙山湾)に着いたのが五月八日(新暦)の金曜日、翌日漢江を遡るという段になって、武器を一同に渡して使用法を教えた云々。
このあたりのことは馬鹿にくわしいくせに、それ以後の肝心な経過についてはほとんど何ら記されてない。そもそもジェンキンスは肝心の撥陵事件そのものをどこまで認めたのか、また認めたとすればこの手段と条約締結という目的との関係を彼はどんなふうに陳弁したのか、いっさい不明に終っている。