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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
服部之総『黒船前後・志士と経済他十六篇』。同一底本的分册已合并为一书。收入:黒船前後、志士と経済、空罎、加波山、咸臨丸その他、汽船が太平洋を横断するまで、黒田清隆の方針、黒船来航、新撰組、せいばい、尊攘戦略史、撥陵遠征隊、福沢諭吉、武鑑譜、望郷、蓮月焼、Moods cashey。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 121,901 字 · 247 页
もっともこれは本来ならばバスも通う道路であって、親鸞が稲田から鹿島行方に往返のたび越えたのは東寄りの山路であるそうな。本願寺の開基覚如の作になる『本願寺聖人親鸞伝絵』第三段には次のようにある。
「聖人常陸国にして、専修念仏の義をひろめたまふに、おほよそ疑謗の輩はすくなく、信順の族はおほし。而に、一人の僧(山臥云々)ありて、動もすれば仏法に怨をなしつつ、結局害心をさしはさんで、聖人を時々うかがひたてまつる。聖人板敷山という深山を、つねに往返したまひけるに、彼山にして度々相待つといへども、更にその節をとげず、つらつらことの参差を案ずるに、頗る奇特のおもひあり。仍て聖人に謁せんと思ふこころつきて、禅室に行て尋申すに、上人左右なくいであひたまひけり。すなはち尊顔にむかひたてまつるに、害心たちまちに消滅してあまつさえ後悔の涙禁じがたし。ややしばらくありて有のままに日来の宿欝を述すといへども、聖人又をどろけるいろなし。たちどころに弓箭をきり、刀杖をすて、頭巾をとり、柿衣をあらためて、念仏に帰しつつ、素懐をとげき。不思議なりし事なり。すなわち明法房これなり。上人これをつけたまひき。