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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
線上閱讀永井 隆《ロザリオの鎖(ロザリオのくさり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 107,351 字 · 213 頁
へちま
調節
こんな状態にしておけば、目のさめている間はパンのことだけ念頭にあるのである。とても霊魂のことなど考える余地はなくなってしまう。
神の口より出でた言葉による生き方をなくするために共産主義の指導者はまことに巧みなノルマを考え出したものだ。
へちま
調節
へちまだなの竹をつたって、つるが思い思いにのびた。朝日のさすころにはもう黄色の花があざやかに咲いて、ちょうやはちを招いている。はじめしばらくは雄花ばかり咲いた。こうしてここにへちまの花のあることを、はちやちょうに知らせるのであろう。なるほどはじめは訪れるはちもちょうも少なかったが、鮮やかな黄色の遠くから見える効果であろうか、いつしか定連も多くなり、ひねもすぶんぶんにぎやかになった。そのころになって雌花がぽつり、ぽつり咲く。
雌花の基はよく見ると、どの葉のつけ根にもできている。二インチぐらいの、橋のらんかんみたいな形のものである。一本のつるに何十と準備されたそれらがみな雌花になるのではない、その中のいくつかがにわかに大きくなって、花をつける。他のものはいつのまにか、しなびて、枯れて、なくなってしまう。どれを花にし、どれをしなびさすという決定をいったい何がするのであろうか?──結局へちまだなのあちこちに、ほどよくへちまがぶら下がってゆく。