輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しゅっけとそのでし
出家とその弟子
倉田 百三
線上閱讀倉田 百三《出家とその弟子(しゅっけとそのでし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 121,812 字 · 248 頁
みじめな私の姿は犬にも似ていたろう。こじき犬にも。(泣く)
僧三人、登場。唯円涙をかくし、立ちあがろうとする。
僧一 唯円殿。
唯円 はい。(立ち止まる)
僧一 少しお話があります。お待ちください。
僧二 あなたのお帰りを待っていたのです。
僧三 まあおすわりなされませ。
僧三人すわる。
唯円 (おずおずすわる)何か御用でございますか。お改まりあそばして。
僧一 実はちと伺いたい儀がありまして。(唯円の顔を見る)どうなされました。お顔色がひどく悪い。
僧二 目が血走っていますが。
唯円 …………
僧三 きょうはどちらへお越しなされました。
唯円 木屋町のほうまで。おそくなりまして。
僧一 木屋町のどこに?
唯円 …………
僧二 お勤めを怠りなさるのももうたびたびの事でございます。
唯円 相すみません。(涙ぐむ)
僧三 気をつけてもらわなくては困ります。
僧一 まだお若いとは申しながら。…………
僧二 いや、若い時こそ精進の心がさかんでなくてはなりません。私たちの若い時には、皆一生懸命に修業したものでしたよ。朝は日の出ぬ前に起きて、朝飯までには静座をして心を練りました。夜はおそくまで経を学んで、有明の月の出るのを知らなかった事もありました。