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じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
線上閱讀南方 熊楠《十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 290,735 字 · 566 頁
には「阿婆羅気や、島は七島と申せども、毛無からには八島なりエイヤ/\」に作る。これだけでは不安心だが、アバラケは亭を阿婆良也と訓むごとく荒れ寥んだ義で毛なしと近く、ほとんど相通ずる意味の詞であろう。かくて不毛をアバラケ、それよりカハラケと転して呼ぶに及んだでなかろうか。『日次記』に右の歌宝徳三年頃すでにあったよう見えれば、愚考が万一中ると、不毛をかく唱うるは足利義政の世既にあった事となるはずだが、大分怪しいて。
支那の名馬は、周穆王の八駿、その名は赤驥、盗驪、白義、踰輪、山子、渠黄、華※、緑耳で、漢文帝の九逸は、浮雲、赤電、絶群、逸驃、紫燕、緑※(「虫+璃のつくり」、第3水準1-91-62)、竜子、※(「馬+鄰のへん」、第3水準1-94-19)駒、絶塵だ、前者は毛色、後者は動作を主に名の因とした。その他項羽の騅、呂布の赤兎、張飛の玉追、遠※(「凱のへん+頁」、第3水準1-94-1)の飛燕、梁武帝の照殿玉獅子等、なお多かるべし。本邦には「垂仁紀」に足往てふ名の犬見ゆるに、名馬に特号あるを見ず。遥か後に藤原広嗣が宰府で一声に七度嘶くを聞き尋ね、高直で買い取った馬は初め四の杭に登り立ち、数日後には四足を縮めて一の杭に立ち、よく主人を乗せ走りて毎日午前は筑紫午後は都で勤務せしめ、時の間に千五百里通うたという(『