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じゅうにしこう

十二支考(上)〔全2冊〕

南方 熊楠

線上閱讀南方 熊楠《十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 290,735 字 · 566 頁

青空文庫

本話の出処系統

事多かったはずで、『今昔物語』の私市宗平、『東鑑』の朝比奈義秀など浜辺でワニを取った様子皆鮫で※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)にあらず、ハワイやタヒチ等の浜辺に鮫を祭る社あって毎度鮫来り餌を受け甚だしきは祠官を負うて二十浬も游ぎし事エリスの『多島海研究』四、ワイツおよびゲルランド『未開人民史』六等に見ゆ、三重県の磯部大明神にかかる鮫崇拝の遺風ある話は予の「本邦における動物崇拝」に載せた、要するに和邇が鮫にして※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)でなきは疑いを容れず、ただし熱地には※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)が海辺に出る事も鮫が川に上る事もありて動物学の心得もなき民種はこれを混用するも無理ならず、したがってオラン・ラウト人ごとく二者を兄弟としたり、ペルシアの『シャー・ナメー賦』に※(「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1-94-55)大海に棲むとしたは有内の事だ。

本話の出処系統

上の三章で長たらしく竜の事を論じたは、それが分らぬ内は秀郷竜宮入りの話中の毎事毎項が分らぬからだ、竜の事はなかなか複雑でとても十分にこの誌上で悉し得ぬが、まず上の三章で勘弁を願うとしてこれからこの話の出処系統論に取り掛ろ