輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
じゅうにしこう
十二支考(上)〔全2冊〕
南方 熊楠
線上閱讀南方 熊楠《十二支考(上)〔全2冊〕(じゅうにしこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 290,735 字 · 566 頁
(六)虎に関する信念
やら神武以来の悋気争い」とある、これはその頃行われた逓累譚に意外の事どもを聯ねつづけた姿に擬したのだろ、かつて予が『太陽』に載せた猫一疋より大富となった次第また『宇治拾遺』の藁一筋虻一疋から大家の主人に出世した物語なども逓累譚を基として組み上げた物だ。
(大正三年五月、『太陽』二〇ノ五)
(六)虎に関する信念
『大英類典』十一版インドの条に「今日主として虎が棲むはヒマラヤ山麓で熱病常に行るタライ地帯と、人が住み能わぬ恒河三角島の沼沢と、中央高原の藪榛とで、好んで鹿羚野猪を食い、この諸獣多き時は家畜を犯さず、農作を害する諸野獣を除きくれるから土民は虎を幾らかその守護者と仰ぐ」とある、白井博士は虫蛇禽獣とて一概に排斥すべきにあらず、狐を神獣とし蛇を神虫として殺さざるは、古人が有益動物を保護して田圃の有害動物を駆除する自然の妙用を知り、これを世人に励行せしむる手段とせしものにて決して迷信に起源せしものにあらずと言われた(明治四十四年十一月一日『日本及日本人』五頁)。現に紀州では神社合祀を濫行し神林を伐り尽くして有益鳥類栖を失い、ために害虫夥しく田畑に衍り、霞網などを大枚出して買い入れ雀を捕えしむるに、一、二度は八百疋捉えたの千疋取れたのと誇大の報告を聞いたが、雀の方がよほど県郡の知事や俗吏より慧くたちまち散兵線を張っ