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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
線上閱讀鈴木 三重吉《古事記物語(こじきものがたり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 96,723 字 · 191 頁
四
それ以来そのあたりの国々をあずまと呼ぶようになりました。
四
命は、そこから甲斐の国へお越えになりました。そして酒折宮という御殿におとまりになったときに、
にいばり、つくばを過ぎて、
いく夜か寝つる。
とお歌いになりますと、あかりのたき火についていた一人の老人が、すぐにそのおあとを受けて、
かかなべて、
夜には九夜、
日には十日を。
と歌いました。それは、
「蝦夷どもをたいらげながら、常陸の新治や筑波を通りすぎて、ここまで来るのに、いく夜寝たであろう」とおっしゃるのに対して、
「かぞえて見ますと、九夜寝て十日目を迎えましたのでございます」という意味でした。
命はその答えの歌をおほめになって、そのごほうびに、老人を東国造という役におつけになりました。
それから信濃へおはいりになり、そこの国境の地の神を討ち従えて、ひとまずもとの尾張までお帰りになりました。
命はお行きがけにお約束をなすったとおり、美夜受媛のおうちへおとまりになりました。そして草薙の宝剣を媛におあずけになって近江の伊吹山の、山の神を征伐においでになりました。
命はこの山の神ぐらいは、す手でも殺すとおっしゃって、どんどんのぼっておいでになりました。