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うもんとりものちょう

右門捕物帖(四)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(四)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,105 字 · 337 頁

青空文庫

なれども、かたきは討たねばなりませぬ。お兄上のお恨み晴らさぬうちに飢え死にしてはなりませぬ、と思いまして、思案にくれたあげく」

「やまがら使いに身をおとしたと申さるるか」

「あい、さようでござります。やまがらは、かわいい山のあの小鳥は、名所の国にいたころからの深いなじみ、おさないうちから飼いならし、使いならして、長年飼い扱ったことがござりますゆえ、恥ずかしいのもかえりみず、みんなこれもかたきゆえ、兄上ゆえと、小屋芸人の仲間入りをいたしまして、その日その日の口をすすぎつつ、兄のかたきを捜していたのでござります。するうちに、似た顔のこの兄弟が――」

「ふたりは兄弟か!」

「あい、腹違いの兄と弟であったとかいうことでござります。江戸の生まれで、由緒はなんでござりますやら、兄は御家人くずれ、弟は小ばくちうちの遊び人、どちらにしてもならず者でござります。不思議なほどよく似たふたりが、通り魔のように現われて、因果な種をまいたのでござります。わたくしはこの弟めに見こまれ、兄のほうは――」

「あの音蔵の妻女に懸想したのか」

「そうでござります。おっしゃるとおりでござります。