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だいぼさつとうげ

大菩薩峠6

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠6(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 185,112 字 · 362 頁

青空文庫

もとより形の如き荒れ屋敷ですから、門と垣根の締りも厳重というわけにはゆきません。屋敷の中へ混み入った同勢は、庭の方へと踊って行き、提灯をブラ下げて、えいや、えいや、と踊りはじめました。

迷惑がった連中も、実はそれが面白いので、大いにおだてて踊らせたいくらいであるが、神尾主膳はその物騒がしさを聞くと赫と逆上しました。

「誰にことわってこの屋敷へ入った、追い返せ」

ひとりで喚いているけれども、誰も相手にする者がありません。

繰込んできた同勢は手を取り組んで、ここの木蔭や、かしこの築山の蔭で散々に踊ります。はじめのうちは頬冠りをしている者も多かったが、いつか知らずそれも脱けて落ちて、果ては自分の帯の解けて落ちたのを知らないで、踊り狂う女もありました。

「お屋敷のお方も踊りなさい、皆さん一緒に踊りましょう」

踊りの同勢は見物のすべてを踊りに巻き込まずにはおきません。それを巻き込んで行くから、おのずと同勢が殖えてゆくのです。

「どうも御苦労さまでした、また明晩も来て踊って下さい、待っていますから」

夜明け近くになって、踊りがいよいよハネようとした時に、お絹の挨拶がこうです。