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あきかぜとはは

尾崎士郎短篇集

尾崎 士郎

線上閱讀尾崎 士郎《尾崎士郎短篇集(あきかぜとはは)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 108,032 字 · 216 頁

青空文庫

憲政会の改称)の創立に参加していたが、民政党という命名は彼によって行われたものであり、第五十六議会では張作霖の爆死事件について、時の総理大臣だった田中義一を完膚なきまでに追窮し、『田中外交の惨敗』という著書を公刊して、軍閥政権の不当を国民に訴えた。

昭和四年の七月、浜口内閣の成立とともに、ひとたび逓信政務次官となった彼は、まもなく辞任すると同時に、安達謙蔵とともに民政党を脱党し、国民同盟を結成して、混乱の極に達している政界に、自ら進んで新しい活路を開こうとした。

ちょうど、この頃だったと思う。私は、その数年前から彼の弟の秀人と親しくしていたが、秀人は文学者としても卓越した才能の持主であるとともに、洋画家としても、詩人としても、稀に見る天稟の資質にめぐまれた大男だった。

二、三年前、有名な新劇女優の花柳はるみと恋愛関係を生じたのが、ついに破綻の悲運に直面し、恋の痛手――といっても、この破綻は、どっちが失恋ということになるのか私にも見当がつかぬが、とにかく、花柳は銀座に「サンチャゴ」という酒場を経営し、有能な将来を約束されながら、連夜、乱行に溺れて時を過していた。