輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

やまびこおとめ

山彦乙女

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《山彦乙女(やまびこおとめ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 126,360 字 · 251 頁

青空文庫

文章が混乱しているばかりではなく、むやみに消したり、細字の(判読のできない)書き込みがあったりして、要点を抜き書にしてみても、意味をなさないところが多かった。

半之助は、日記や見聞記をも照合しながら、幾たびも読み返し、ついには綴糸を切って、消してある部分を裏から見たりした。しかし辛うじて、

――伏岩は沢の窪の西を……。

――むささびの巣があって。

――椹ヶ池の底には、……伝説の巨木が沈んでいるのが見え、……その周囲は……。

――暗がりから、危なく、またしてもあの。

――死地に入らずんば、運、生死は天命なり。

右のような、切れ切れの字句を、拾うことができただけであった。

つづめたところ、これらの手記からは、なにがそんなにも叔父を惹きつけたか、という理由を知ることはできなかった。ぜんたいを通じて眼につくのは、繰り返し、「かんば沢へ近よってはいけない」と警告していることである。

――それは云い伝えられているよりも、はるかに大きな、決定的な危険がともなう。

そんなふうに、強い調子で、いやになるほど執拗に、書いていることであった。その他のことは、どう読んでも、統一した意味がつかめない。