輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 135,005 字 · 262 頁
今まではよけいな取越し苦労をしなかったというだけでなく、実際にまた弊害も次第に多くなって来た。
火事などは眼の前にその大きな不幸を見た者が、たいていは秋葉愛宕を信心し始め、または村限りの火事の年忌を設けたりしている。旧十一月の十五日を油祝いというのも、この月油をこぼすと火に祟るという俗信があるのを見ると、やはり火災を免れようとする特別の祭になっていたのだろう。関西では寒の入りに油ものを食べぬと凍えるというだけだが、東北は一般にこの日を油しめといって、始めて種油を搾らせ、それを使っていろいろの食物をこしらえる。必ず神に供え、またそのことを女たちの神事というのを見ると、元来はもっと大きな目的のある日だったらしい。
旧十二月の朔日は六月の朔日と相対して、今でも水と関係ある一日であった。土地によって差はあるが、いろいろ意味の深そうな作法と言い伝えが残っている。水の恵みは稲作国にとって、忘れ難いものであり、以前は専らこれを田の神の神徳として礼讃したのであろうが、今ではこの両日とも水の災い、ことに川童の害をよけるというような方へ、傾いているのは変遷である。六月は水のついたち鬼の朔日、または衣脱ぎ朔日とか剥節供とかいう類の、由来を考えて見ると面白い名称も多いのだが、結局は昔から定まった食物を調えて、静かに話でもして休む