輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ねんじゅうぎょうじおぼえがき

年中行事覚書

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 135,005 字 · 262 頁

青空文庫

二

入ると虫がつくというもの。蔓ものの畠だけへは入らぬようにするというもの。夕顔畠には入るべからず、入ると身が溶けてしまう。この日は七夕さまが夕顔畠へ入っておられるからというもの。および七夕は七つ時から、ささげ畠へ下りて逢っておられるから、その畠だけへは入ってはいけないというもの等がある。

隣の北安曇郡でもずっと北へ寄って、同じ理由で大角豆畠へ入らせぬ村があり、また夕顔棚の下へ行くと、七夕様の天の川のお渡りなさる音が聴えるという村もある。小県郡の方でも、この日みずら(ささげ)の畠へは決して行かず、やはりその畠へ七夕の神が、降りて隠れてござるようにいう者があるということである。夕顔を畠に作るという土地は、栃木県へでも行かぬとそう多くは見られない。ささげも新しい作物のようだから、その栽培面積もそう広くはなかったろう。禁忌をこういう風にある作物だけに限局しておけば、農民の行動もよほど自由にはなるわけだが、単にそのために発明せられたものとしては、今ある由来譚が少しばかり奇抜過ぎる。これは一応考えて見てもよい問題だと思う。

二

私の心あたりは、以前は農村で人望のあった七夕の昔話に、瓜やその他の蔓物を説くものの多いことである。