輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ねんじゅうぎょうじおぼえがき
年中行事覚書
柳田 国男
線上閱讀柳田 国男《年中行事覚書(ねんじゅうぎょうじおぼえがき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 135,005 字 · 262 頁
おくんちのこと
さらに意外なことには遠州の飯尾家に、多量の伝承が主人自らの忠実なる記述を待っていたことである。こういう機会は今までは得易くなかった。分析と省察とが学問のために用立つ時は、もうたいていは古いものの改まる際であった。この三四十年来の同情なき理解が、手を触れずにおいた昔というものは、実際は甚だ少なかったのである。
おくんちのこと
オクンチはもちろん「御九日」であるが、九州北部では一般に秋の祭をそう呼び、必ずしも九日でないところから、これを供日宮日などと書く土地もあり、従って意味が広くなって、八日の鞴祭をカジヤグンチなどという方言さえ出来た。五節供の中でもいわゆる重陽だけは、ことに中国から学んだ式典と、日本民間の古習とが、十分な調和を遂げていなかったように思う。日本の方では単に九月中のある一日に、飲食を神に供えて直会する慣行はあったのだが、それが必ず新米を用いなければならなかった故に、九日に限ることは困難であったのである。故に風土と稲の品種に従って、関東の平原では十九日、また二十九日にも秋祭をする村が多かった。それを一様に九日といい、またその日の神を九日様といっていたことは、群馬などの人はよく記憶するであろう。