輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

線上閱讀室生 犀星《我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,728 字 · 231 頁

青空文庫

秀夫編の年譜によると、犀星の門に入りて師事せしは健康恢復後なり。爾来頻繁に大森なる室生邸を訪ねて懇切なる指導を受け、その家族とも親交す、と書いているが、殆ど、信夫のなまの原稿を読んだことがなく、いつもむだ話ばかりしていた。文学には師弟の関係という鹿爪らしいものはなく、二十も違う年下の友達の前で平然として女性論なども交えていて、何が師弟だか判ったものではない。文学で誰が誰の弟子だなどという者がいたり、あれはおれの弟子だなどと途呆けて言う奴がいたら、それは文学者の風上に置けぬ奴であろう。大抵の場合には誰々もちょいちょい来るが、あれはちょいと書けると言った調子で誰々が出入りしていることが証明されるだけだ、つまり誰々が出入りしているといえば昔の弟子という言葉を、うまく簡単にいい現わしているものなのであろう。

この頃出版された丸山薫の詩集を信濃山中に持って来て読んでいると、私はさらに四、五頁あと戻りして読みあらためた。つまり丸山薫と親交のあった信夫は、私の影響をうけるにはもっと新人だったから、いつの間にか丸山薫の緊密なものを取り容れていたことを、丸山薫の詩集を読みながら此処からも、ながれが立っているように思われた。