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わがあいするしじんのでんき

我が愛する詩人の伝記

室生 犀星

線上閱讀室生 犀星《我が愛する詩人の伝記(わがあいするしじんのでんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,728 字 · 231 頁

青空文庫

だから、何かきらめいた物に引っかかっていても、それに自分を置いて其処から書きあらためるということをしない、それを知らずに通りすぎることも度たびだった。だから作品のすぐれた界では図抜けてすぐれたものが生まれ、書きながした物はそのままに散文とかわりないものになっていた。

岩波文庫の『千家元麿詩集』のあとがきで、千家のよい理解者である宮崎丈二は※(始め二重山括弧、1-1-52)武者小路実篤が以前に撰をして出した『千家元麿詩集』(大正十四年十一月 日向、新しき村出版部発行、『村の本』)が出た時、室生犀星が「桜」という詩に非常に感心して、(勿論他の詩にも感心したのだと思うのだが)その本を何冊も買って人にも読ませたということを、当時室生氏のところへ行っていた人から聞いたことがある。※(終わり二重山括弧、1-1-53)

私はこの宮崎丈二の文章を読んで、千家の詩を読みすすんでいるうち、二、三の作品を見ることが出来て、感激はあたらしく私を打った。私は他の作家の作品で私と同じところ、私の掴まえようとしていることをその人が掴まえていると、のぼせてむやみに褒める男である。