輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《新書太閤記(しんしょたいこうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 190,406 字 · 381 頁
「帯刀」
「はッ」
「佐久間大学、左京、飯尾近江などにも会うたら、そう伝えい。――大高城は、駿河の府中城ではないほどに、余り過ぎた武者ぶるいは、ここでは無用ぞと。よいか」
「はッ」
「そち達――いや砦の一兵たりとも、信長にとっては、大事な生命ぞ。あだにな捨てそ。近く、駿河の田舎公方が、駿遠三の大軍を誇って、上洛の企てあることも聞き及んでおろうが」
「かくれない儀――疾く承知しておりまする」
「むざと、尾張の国土を、踏み通らせてなろうか。海道の弓取は、義元のほか一名もなしと天下に嗤わるることは、信長の生あるうちは忍べぬことぞ。……何の大高ごとき小城一つ」
信長は、遠くを見て、語尾を唇に噛んだ。
仮に。
今川の上洛軍が、西上を決行する場合、どのくらいな兵力をもって来るか、信長は、もうあらかじめ、概算をつけていた。
彼の領有面積や、常備の兵数から、その留守居を引いても、おそらく二万から二万五千は欠けまいと思われた。
そこで、自身は?
と、胸のうちで比較してみると、全領土を挙げても、四千内外――そのうち四隣の国境や、留守組をひくと、千五百から二千の兵しか動かせないことが分っていた。