輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《新潮記(しんちょうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 155,541 字 · 305 頁

青空文庫

「そう思います」

「それで、校川氏の決行をとめる案とは」

「やはり同じです」

「滝川、秋山を除くことか」

「そして本枝和解の道をひらくことです、水戸との提携が成功すれば、校川さまの事を急ぐ気持も一応はひるがえすことができると信じます、現在お考えになっている挙兵の事はいかにも壮烈ではありますが、少し壮烈さに価値を置きすぎているようにも思えるので、わたくしもできるならおとめ申すのが本当だと存じます」

「案というのはそれだけかね」

「もう一つあります」大助はつづけて云った、「それは殿さま御帰藩の供として高松へおつれ申すことです、そしてその留守のあいだに、校川さまの計画を実行する」

「いいだろう」明石逸平が言下に賛成した、「御帰藩の供には入谷主水(松平家側用人)どのにたのめばどうにかなる、それがいい、ともかく高松へ送ってしまうことだ」

「だが承知しないだろうな、そこまで心をきめているとすれば、脱藩くらいはしかねない老人だ」

六角正之進がそういっているとき、大助はそっと立って、廊下へ通ずる襖を手早く明けた。みんな本能的にけしきばんでふり向いた。襖のきわに男がひとり横になっている、……それは竹亭寒笑だった。