輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かいじょうのみち

海上の道

柳田 国男

線上閱讀柳田 国男《海上の道(かいじょうのみち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 182,344 字 · 353 頁

青空文庫

追々と判ってこようとしているのは頼もしい。夢かも知れないが将来の民族学が、一般にこの一国民俗学の方法を採って、隅々に埋もれたる真実を、少しの疑いもないものにする時が、やがては到達するであろうことを、実は私たちは予期している。

しかしさしあたっての問題は鼠であった。鼠にどういう権利があって、この南方の八月先祖祭の季節に、出て来て重要なる一役を持つかという点に、我々の考察を限らなければならない。是も手短かに言ってしまうならば、今までは比較の範囲が、少しばかり狭きに失していた。日本の内地で感覚の是と近いものは、旧七月盆の魂祭の後先に、盛んに飛びまわる色々の蜻蛉、又はホトケノウマなどと称して、稲穂の上を渡りあるく蟷螂の類、是は先祖様が乗って来られると云い、または亡き魂の仮の姿かもしれぬといって、いかなる悪太郎も捕獲をさし控えさせられる。それから今一つの例は現実の収穫祭の頃に、新米で餅を搗いて農神に供えると、蛙がその餅を背に負うて神の御伴をして山へ入って行くといい、それを眼で見た者はまだ無いけれども、農神さまがその後から、あんまり飛ぶなよ、粉んこが落ちるにと云いつつ、帰って行かれるなどという笑い話が、今もまだ東日本の田舎には伝わっている。