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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

之は無から有を生じることそのことを云い表わす処のものである、そして、ここでこそ、無に於てこそ、無からこそ、初めて、存在は成り立って来る。こういうものこそ却って真の存在ではないのか。真の存在は単なる存在ではなくて無と有との――弁証法的な――統一である。これが質料的存在の存在たる性格をなす。存在はそれの生成に於てのみ存在である。だから第二に又、質料的存在は運動・変化をその性格とする。運動し変化するということが存在の概念そのものなのである(唯物論はその限りヘラクレイトス主義に結び付く)。運動変化するものはその形態を固定しない、そこでは固形の形式はあり得ない。だから第三に質料的存在は形式的ではあり得ない、それはとりも直さず質料的でなければならない、だから夫は又一般的でなくて特殊的であり、従って抽象的ではなくて具体的なのである。それ故質料的存在は概念的存在ではなく従って又観念的存在でもない。唯物論的存在論によれば、存在とは感性的従って又物質的であること自身に外ならない。感性はその一面から云えば受容性の能力である、感性的として性格づけることは、であるから、実は之を何かの意味に於て客観にぞくするものに帰着せしめることに外ならない。