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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

四 自然弁証法

四 自然弁証法

この論文は全く私の過去のものにぞくする。単に時間の上からそうだというだけではなく、人間学的な見解を採っている点で根本的に誤っているからである。私は近い機会に自然弁証法に就いて改めて立ち入って論じて見たいと思っている。之は、今、決して無意味ではない誤謬の記録として載せるものである。

弁証法は人々によって様々な形で語られている。闘争の姿としても又は調和の姿としてさえもそれは語られる。或いは連関の学として又総体の認識として又運動の関係として、それは語られている。肯定の内に否定を見ることが、対立物の同一と同一物内の対立が、弁証法として説明されることも出来るだろう。又それが弁証法的法則の形を取る時、例えば、対立物の浸透・否定の否定・量と質との相互関係・などが掲げられる。思うにこの形の最も俗流的なものは、正・反・合のかの三位一体の説であるだろう。

このような様々な形態の下に弁証法が捉えられる時、人々は弁証法というものが、何か特別な際だった珍奇なものででもあるかのように想像し易い。或いは形而上学的な魔術であるかのように、或いは思想上の錬金術ででもあるように、呪われたり礼拝されたりするのは、外でもない茲から出て来るのである。