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げんだいてつがくこうわ

現代哲学講話

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁

青空文庫

一二 批評の問題 ――イデオロギー論によるジャーナリズムの一問題

一二 批評の問題

――イデオロギー論によるジャーナリズムの一問題

アメリカなどでジャーナリズムと云えば大抵新聞紙に関係した事物を指すようである。それは言葉の意味から云えば、甚だ尤もであって、元来 Journal という言葉は世界最古の新聞と云われるローマの Acta Diurna(日報)から来たと云われている。処がわが国では之に反して新聞紙よりも寧ろ雑誌に関係した事物をそう呼ぶように見える。ここにわが国に於ける新聞と雑誌との社会的文化機能の或る対立を感じることが出来よう。それはとに角、ここからも知られる通り、ジャーナリズムとは、単に新聞とか雑誌とか――其の他キネマ・ラジオ・等々――いう何か現代特有の一つの社会的物体の関係物に止まらず、そういう諸物体を一般的に生産し、又そういう諸物体によって一般的に表現されるような、社会的意識の現代に於ける一形態・イデオロギーを指すのである。

今日の所謂ジャーナリズム――ブルジョア・ジャーナリズム――は、欧州商業ブルジョアジーの台頭と共に今日の形態への萌芽を与えられた(近代新聞の発祥地の代表的なものは十六世紀のヴェニスであった、それ以前の新聞物は実は新聞ではなくて多くは広義の官報に過ぎなかったと云っても好い)。