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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁
之は技術、或いは自然科学に於ける高々技術的な側面、にしか当らない批評で、之によって自然科学の真理そのものは少しも動揺するものではない。そういう人があるかも知れぬ。だが技術を抜きにして何の自然科学もなく、技術的側面を無視して何の自然科学的真理もない。自然科学の範疇体系は外でもない、この技術的なるものによって、例の宗教的・神学的・形而上学的・範疇体系と根本的に対立せしめられるのである。そしてこの技術的なるものによって初めて、自然科学は哲学や社会科学から共軛性・連帯性の手をさし延べられる価値があったのである。
で、社会の発達が停滞して了っている時、もはや自然科学も実際上進歩し得ない、ということが事実である。それは外でもない自然科学の理論そのものが停滞するということである。――だから自然科学の理論の進歩を欲する者は同時にまた社会そのものの進歩的展開を欲しなければならないのである。そこにこそ自然科学が、社会科学に対する例の共軛関係の、実践的な意味があるのである。
自然科学にとっての宗教批判の役割に就いてはすでに述べたが、夫と関係して、今の点から云って必要になるものは、自然科学の大衆化でなければならぬ。