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げんだいてつがくこうわ
現代哲学講話
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《現代哲学講話(げんだいてつがくこうわ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 268,337 字 · 522 頁
因果はすでに本当は、必然と偶然との弁証法的統一であったが、この偶然なるものに於ける因果こそが確率に外ならない。因果的なものは確率的なものの部分・一面・本質である。もしそうでなかったら、統計的法則(次を見よ)――夫は確率に基く――などはあり得ようがない。確率は因果と弁証法的に統一されていなければならない。そしてこの弁証法的統一物は法則の概念である。所謂力学的法則と統計的法則とはだから、矛盾的対立に終るものでもなければ又単に並存するものでもない。それは弁証法的法則に於て統一されてなければならないのである。――さて近代の物理学が以上のように命じるのであり、又たといそう命じられなくても、事実は元来そうなければならない筈だったのである。だから逆に、物理学の進歩に際して、却って吾々がそう命じることも出来るだろう。
統計の概念も、統計的法則の概念も、だからこの弁証法的な確率の概念に準じて考え直されなければならぬ。之は他日の問題としようと思うが、少なくとも注意すべきは、物理学に於ける所謂統計的法則は、法則発見の主観的な仕方が統計的なのではなくて、発見された法則――夫は存在自身の本質である――自身が客観的に統計的・確率的な性質を持っているということである。