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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん
通俗講義 霊魂不滅論
井上 円了
線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁
第一八回 死はなお大眠のごときこと
しかして、その説明も『破唯物論』に譲ることにいたしましょう。もし、『破唯物論』に証明せるがごとく、人の精神は肉体の構造より生ずるにあらずして、精神の自体に本来固有せる種々の原因と習慣とが、物質の上に働きて肉体の構造ができる。すなわち、われわれの身体は精神の作用によりてできるということになります。さらに換言すれば、精神が原因にして、身体は結果なりということに帰します。この説によれば、われわれが一生の間、身、口、意の上になしたる一言、一思、一行が原因となりて、その死するときに精神中に遺伝して、その惰力すなわち影響を伝え、他日に至り精神再び物質の上に作用を起こして、その原因に適当せる身体を構造し、もって再び精神の意識性を開顕するに至る道理であります。この理は、唯物の眼鏡を外して眺めなければ、決して分かるはずはありませぬ。
第一八回 死はなお大眠のごときこと
以上の道理はあまり込み入りて分かりにくいから、一口に説明することはとてもできるわけでなけれども、今少々述べておきましょう。いったい唯物論の見解にては、物質ありてのち勢力あり、肉体ありてのち精神ありの説なれども、だんだん世界の本源にさかのぼりて考うるときは、勢力ありてのち物質あり、精神ありてのち肉体あることになります。