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つうぞくこうぎ れいこんふめつろん

通俗講義 霊魂不滅論

井上 円了

線上閱讀井上 円了《通俗講義 霊魂不滅論(つうぞくこうぎ れいこんふめつろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 75,415 字 · 148 頁

青空文庫

第三回 霊魂は雲煙のごとく消散すること

例えば、電気灯がときどきその光を失うことあるも、電気そのものの滅したるわけではないと同様である。もし、人の死を睡眠に比することを得るならば、ひとたび暗黒界に入りたる霊魂が、再び醒覚して意識の光明を発すべしと考うることもでき、古代、人間の一生を夢に比し、死は夢のさむるときなりと申したる論も成り立ちましょう。かつ、たとい死時にはひとたび不覚の境界に入ろうとも、再び醒覚するときなしと断言することはできませぬ。ことに拙者なども、霊魂は死後、一時不覚の状態に帰するものと信じております。ただ、一定の時間を経過したる後、再び醒覚することあるべきを信ずる次第であります。その理由は後に譲りて、ここでは説明しませぬ。

第三回 霊魂は雲煙のごとく消散すること

また俗物連中は、人間の一生は煙の現じ雲の浮かぶがごとく、その死するは煙の滅し雲の散ずるがごとく、死後の霊魂は肉体とともに朽ち去りて滅亡するに相違ないと申します。これ別段理由も道理もなく、ただ一場の比喩に過ぎませぬ。その上にこの論は、かえって霊魂不滅を証拠立つることになります。なんとなれば、雲煙はひとたび散じてその形を失うも、決して真に散じたるにあらざれば、他日さらにその形を現ずることがあります。