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ずいひつ みやもとむさし

随筆 宮本武蔵

吉川 英治

線上閱讀吉川 英治《随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,786 字 · 278 頁

青空文庫

忠利は、父祖二代の文武を享け継いで、元和寛永期の諸侯中、最も出色の人物である。

忠利の歿後、沢庵は彼を追懐して、

胸襟雪月、心裡清泉、好事風流、出二其群一抜二其萃一、有徳気象、仰弥高鑽弥堅

と、最大級にその高風を讃えている。また、その肖像に、

公与レ余講交異レ他

と賛しているのを見ても、両者の間に、如何に深い道契があったかが分ると思う。

沢庵と忠利の親交は、幽斎、三斎を介して、若くして始まっていたに相違ないが、特に密度を加えたのは、やはり寛永九年以降であったろう。

赦免後の沢庵の在府期間を見るに――

最初は、江戸に帰った寛永九年七月から十一年五月まで。

次は、十二年十二月から十三年十月まで。

次は、十四年四月から十五年四月まで。

そして、十六年四月からは、江戸に常住している。

忠利は、九年十月に小倉から熊本へ移されて帰封したが、その在府期間は――

十年十月に参覲して十三年五月まで。

次は、十四年三月から十五年一月まで。

最後は、十六年三月から十七年五月まで。

と、両者はほとんど同時期に、江戸に滞在しているのである。勢い、その交渉は深くならざるを得ない。