輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
ずいひつ みやもとむさし
随筆 宮本武蔵
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《随筆 宮本武蔵(ずいひつ みやもとむさし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,786 字 · 278 頁
武蔵の歿年当時、春山は何歳だったかちょっと今手元の物では突きとめられないが、私が熊本へ行った折、泰勝寺の裏山にある春山の墓石から写し取って来た当時のスケッチブックを見ると「寛文十三年丑正月一日歿」とある。武蔵の歿年正保二年からかぞえるとちょうど二十八年目である。
また、春山の歿したすぐ翌年、延宝二年に(寛文十三年は改元延宝元年にあたる)――弟子観海が亡師春山の肖像を描いたのが、今でも細川護立氏の所蔵にあるが、その肖像画の容貌を見ても非常に若い。そう老人の像とは見えないのである。せいぜい五十歳台から六十までには届いていない人のように思われる。
武蔵は六十二歳で歿しているから、春山が同年齢に近い人だとすると、寛文十三年の歿年には、九十歳で一つ欠ける老齢になっていなければならないわけだが、弟子観海の肖像画やその他から推して考えてみても、どうも武蔵の晩年在世の頃には、春山はまだよほど若かったのではあるまいかと思われるのである。
その春山が、生前の交誼から、武蔵の病床を見舞ったり、葬儀に当っては導師の任を執ったり、伊織から委嘱されて、小倉の碑に撰文を書いたりしたため、一躍、高名となり、また武蔵の晩年の道友とか、莫逆の友とかされて、武蔵と対照すべく、彼をも無意識に、高くしてしまったのではないかと思う。