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おれはにじゅうめんそうだ
おれは二十面相だ/妖星人R
江戸川 乱歩
線上閱讀江戸川 乱歩《おれは二十面相だ/妖星人R(おれはにじゅうめんそうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。
N3 · 進階 · 新字新假名 · 194,415 字 · 391 頁
ミイラが棺のふたをひらいて、歩き出したのでしょうか。そんなことがおこるはずはありません。では、いったい、どうして白いきれを、からだにまきつけた人間みたいなやつが、こちらへ、近づいてくるのでしょう。
小林君は、しりもちをついたまま、むねをドキドキさせて、やみの中を見つめていました。
すると、白いおばけが、サーッとやみの中を走って、黒いおばけにとびかかっていったようです。目には見えないけれども、黒いおばけも、これに立ちむかって、とっくみあいをはじめたようです。
銀色の巻き物の箱が、宙に浮いて、あっちへいったりこっちへいったりしています。白と黒のおばけが、箱のとりっこをしているらしいのです。
それから、おそろしい音を立てて、とっくみあいが始まりました。白いおばけと黒いおばけの、死にものぐるいの大格闘です。
バタンバタンと、おそろしい音が聞こえ、部屋の中を、ゴロゴロころがって、とっくみあっているのです。
「さあ、つかまえたぞ。小林君、スイッチをおしてくれっ!」
ああ、その声は明智探偵でした。白いおばけが、黒いおばけを、くみふせているらしいのです。すると、白いおばけは明智先生だったのでしょうか。