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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
線上閱讀佐々木 邦《ぐうたら道中記(ぐうたらどうちゅうき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 164,113 字 · 332 頁
しかしそれは然うとして、先刻隠居でもお父さんとお母さんが謙一を是非連れて行くようにと言っていた。尤もこの方は謙一は我儘者だから男親がいないと手に余るだろうというのが表向きの理由だったけれどもね。要するに皆の懇望だから、原動力は何の辺にあるか知らないが、連れて行くことにしようよ」
と言って、お父さんは到頭僕に随行を仰せつけることになった。
さあ、斯う局面が開展して来ると僕も今までのように呑気に構えてはいられない。殊に自分のことが自分で出来ないようならお供はお母さんから願って帳消しにして貰うからと言い渡されている。嚇かしとは思うけれども油断がならない。そこで床も毎朝自分で上げなければ愛子や歌子がいつ何んな言いつけ口をするかも知れない。靴もお蔦にばかり磨かせていると見つかる虞がある。取り分けて心配なのは気紛れなお父さんがひょっとして旅行を思い止まりはしまいかということだ。計画と実行を全く別問題にしている人だから実際心許ない。就いては僕は団さんの来るのが待ち遠しかった。お父さんも三輪さんもあの人を当てにしているから万一工事の都合で手が抜けない等と言われると何う変ずるかも分らない。