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ふしぎくにたんけん

ふしぎ国探検

海野 十三

線上閱讀海野 十三《ふしぎ国探検(ふしぎくにたんけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,118 字 · 120 頁

青空文庫

――この樽ロケット艇は、どこを目ざして飛んでいるのであろうか。

「ポーデル先生。こんどは、どのようなふしぎな国へ連れていって下さるのですか」

東助は、うしろから博士に声をかけた。

「これからわしが案内しようという先は、ちょっとかわった人物なんでねえ。君たちは気持わるがって、もう帰ろうといいだすかもしれんよ」

「大丈夫ですよ。ぼくは、いつもこわいものが見たくて、探しまわっているんですよ」

「あたしだって、こわいもの平気よ。ポーデル先生、そのかわった人物というのは一つ目小僧ですか、それともろくろッ首ですか」

「うわはは、二人とも気の強いことをいうわい。いや、一つ目小僧やろくろッ首なのではない。また幽霊でもない。それはたしかに生きている人物なんだ。彼はすばらしく頭のいい学者でのう、大学教授といえども彼の専門の学問についてはかなわない。かなわないどころか、さっぱり歯が立たないのじゃ」

「先生、その方はどんな学問を専攻していられるんですか」

「オプティックス――つまり光学、ひかりの学問なんだ。光の反射とか、光の屈折とか、光の吸収とか、そういう学問の最高権威だ」

「じゃあ、あたり前の学問ですわ。