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ふしぎくにたんけん

ふしぎ国探検

海野 十三

線上閱讀海野 十三《ふしぎ国探検(ふしぎくにたんけん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,118 字 · 120 頁

青空文庫

一番小さい世界

博士の声に、ヒトミと東助は、またさっと顔を青くして、その方をながめた。

なるほど長椅子のすこし上になる空間に、飛行機のエンジンのようなものがあらわれた。それが見ているうちに横へのびて、一本の長い棒となった。

するとその棒が、間もなく縮んで、もとのとおりの、飛行機のエンジンみたいな形になった。それからまた棒になった。そういう変化を、規則正しくくりかえすのであった。やっぱりおどろかされるが、さっきのモルネリウスみたいに気味はわるくない。

「見えますね。あれは四次元世界で使っているエンジンの切り口であります」

やっぱり切り口は立体だから、あのように見えるのだろう。ふしぎである。

「こわいですか。こわければ、もう引返しましょうか」

博士は、きいた。

東助とヒトミは、目を見合わせた。こわいことはこわいが、それをしのんで、ふしぎな四次元世界の切り口をもっと見てまわりたい気もした。二人は、どう決めるであろうか。

一番小さい世界

「ポーデル博士。またきました」

「おう、東助君にヒトミさん。よく日をまちがえずにきましたね」

東助もヒトミも、ポーデル博士の力を借りないでも、樽ロケットの中へずんずんはいっていけるようになった。