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まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

線上閱讀斎藤 茂吉《万葉秀歌(まんようしゅうか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,820 字 · 427 頁

青空文庫

そのようにわが皇女の君も永久に美しく容色のお変りにならないでおいでになることをお願いいたします、というのである。

「常少女」という語も、古代日本語の特色をあらわし、まことに感歎せねばならぬものである。今ならば、「永遠処女」などというところだが、到底この古語には及ばない。作者は恐らく老女であろうが、皇女に対する敬愛の情がただ純粋にこの一首にあらわれて、単純古調のこの一首を吟誦すれば寧ろ荘厳の気に打たれるほどである。古調という中には、一つ一つの語にいい知れぬ味いがあって、後代の吾等は潜心その吟味に努めねばならぬもののみであるが、第三句の「草むさず」から第四句への聯絡の具合、それから第四句で切って、結句を「にて」にて止めたあたり、皆繰返して読味うべきもののみである。この歌の結句と、「野守は見ずや君が袖ふる」などと比較することもまた極めて有益である。

「常」のついた例には、「相見れば常初花に、情ぐし眼ぐしもなしに」(巻十七・三九七八)、「その立山に、常夏に雪ふりしきて」(同・四〇〇〇)、「白砥掘ふ小新田山の守る山の末枯れ為無な常葉にもがも」(巻十四・三四三六)等がある。