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まんようしゅうか

万葉秀歌

斎藤 茂吉

線上閱讀斎藤 茂吉《万葉秀歌(まんようしゅうか)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 213,820 字 · 427 頁

青空文庫

巻第六

○

布施置きて吾は乞ひ祷む欺かず直に率行きて天路知らしめ 〔巻五・九〇六〕 山上憶良

これも同じ歌で、「布施」は仏教語で、捧げ物の事だから、前の歌の、「幣」と同じ事に落着く。この歌も、童子の死にゆくさまを歌っているが、この方は黄泉でなく、天路のことを云っている。共に死者の往く道であるが、この方は稍日本的に云っている。初句原文「布施於吉弖」は旧訓フシオキテであるが、略解で、「布施はぬさと訓べし。又たゞちにふせとも訓べき也。こゝに乞のむといへるは、仏に乞にて、神に祷るとは事異なれば、幣とはいはで、布施と言へる也。施を※(「糸+施のつくり」、第3水準1-90-1)の誤として、ふしおき(臥起)てとよめるはひがこと也」と云った。いかにもその通りで、「伏し起きて」では意味を成さない。この歌もこれだけの複雑なことを云っていて、相当の情調をしみ出でさせるのは、先ず珍とせねばなるまい。

巻第六

○

山高み白木綿花に落ちたぎつ滝の河内は見れど飽かぬかも 〔巻六・九〇九〕 笠金村

元正天皇、養老七年夏五月芳野離宮に行幸あった時、従駕の笠金村が作った長歌の反歌である。