輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

線上閱讀泉 鏡花《三枚続(さんまいつづき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,572 字 · 124 頁

青空文庫

二十

「悪くない、うむ、そうすると、」

「いつも交返すんだから盲目め、声を知ってまさ、かねてお気にゃあ入らなかったと見えて、

(ああ、弾くがね、お鳥目をおくれ。)

(何を!)

(私の新内はばら銭じゃあ聞かせないんだよ。)ッて言いましたぜ、先生、御存じじゃありませんか、年増で縁日を稼ぐ癖に、好い女でさ。」

二十

ここに愛吉が金之助に話したことは、ちょうど二年前、一昨年の晩春の事で。

愛吉は今に到ってもおとなしくない、その時分もおとなしくなかったが、恐らくいつまでもおとなしくないのであろう。

いうがごとく、縁日稼の門附も利かない気で、へべれけの愛吉が意にさからい、価を払わなければ術は見せぬ、お銭がなくっていて、それでたって凄い処を聞きたいなら、前に立って提灯は持たずとも、月夜に背後からついて来て、お花主の門でやる処を、こぼれ聞きに聞いたら可いと、愛嬌の無いことを謂ったそうな。

二振の斧と、一挺の剃刀、得物こそ違え、気象は同一、黒旋風紋床の愛吉。酒は過している、懐にはふてている。殊に人立の中のこと、凹まされた面は握拳へ凸になって顕われ、支うる者を三方へ振飛ばして、正面から門附の胸を掴んだ。