輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
線上閱讀泉 鏡花《三枚続(さんまいつづき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 63,572 字 · 124 頁
二十二
素人療治では覚束なくなると、あたかも可紋床は、かねて山の井に縁故があった。
先の義庵先生は、市に大隠を極めて浜町に住ったので、若い奴等などと言って紋床へ割込んで、夕方から集る職人仕事師輩を凹ますのを面白がって、至極の鉄拐、殊の外稲荷が贔屓であったので、若先生の髪も紋床が承る。
二十二
(どうです豪傑、蝦蟇の膏じゃあ不可ませんか。)と薬局に痛めつけられて、いつも蝦蟇の膏と酒さえありゃ外科も内科も訳なしだ、お前さん方は弱い者苛めで儲けるんだ、などと大言を発する愛吉、中指のさきで耳の上を掻きながら大悄げになってその日もまた。
明石町へ通うこと五日六日、もう佳かろうという日のことであった。
打傾いたり、首垂れたり、溜息をしたり、咳いたり、堅炭を埋けた大火鉢に崩折れて凭れたり、そうかと思うと欠伸をする、老若の患者、薬取がひしと詰懸けている玄関を、へい、御免ねえ、で愛吉はつかつかと。
かかる馴染でお出入といったような怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、
(おう、柴田さん、この、診察所、と黒塗の板に胡粉で書いてある、この札をどうかしておくんなさいな。